第14級9号（項部～肩の痛み）の解決事例

①物損のポイント
10万円の評価損が認められており、物的損害については、早期解決のため、裁判ではなく、示談を成立させることにしました。

②後遺障害認定のポイント
経年性の変性所見は認められるものの、本件事故による骨折等の明らかな外傷性変化は認めがたく、その他診断書等からも、症状の裏付けとなる客観的な医学的所見には乏しいことから、他覚的に神経系統の障害が証明されるものとは捉えられないが、治療状況、症状推移なども勘案すれば、将来においても回復が困難と見込まれる障害と捉えられる等として、14級9号の認定（事前認定）を受けることができました。
治療期間、治療回数及び変性所見等が認定のポイントになったものと考えます。

③過失割合のポイント
別冊判例タイムズ16【103】（別冊判例タイムズ38【150】）のセンターオーバーとして考えることができ、被害者の過失がないことに争いはありませんでした。

④損害額のポイント
事故態様及び通院期間等を主張すること等により、140万円の傷害慰謝料を認める和解案を提案していただくことができました。
事故前の所得証明書及び確定申告書を提出し、所得の変動の経緯及び業務への支障等を具体的に主張すること等により、40万6739円の休業損害及び54万8018円の逸失利益を認める和解案を提案していただくことができました。