第12級5号認定（骨盤骨の変形等）・726万円の解決事例
・事前認定により、第12級5号（右恥坐骨骨折による骨盤骨の変形、通常派生する関係にある右恥坐骨骨折後の恥骨部痛）の後遺障害認定を受けた件
・信号機により交通整理の行われている交差点において、青信号で横断歩道を横断していた30代の兼業主婦を、対向方向から右折した普通貨物自動車が轢く等した事故について、和解が成立した件
- 歩行者と四輪車・単車との事故
- 第12級
- 変形障害
- せき柱及びその他の体幹骨
- 被害者
- 30代女性
- 当事者の車種など
- 歩行者 対 普通貨物自動車
- 主な傷病名
- 骨盤骨折等
- 後遺障害等級
- 第12級5号
- 弁護士特約
- あり
- 解決方法
- 裁判上の和解
後遺障害の認定手続き
弁護士依頼後の事前認定
第12級5号（骨盤骨の変形、恥骨部痛）
兼業主婦の30代女性が、信号機により交通整理の行われている交差点において、青信号で横断歩道上を歩いて横断中に、対向方向から右折した普通貨物自動車に轢かれる事故に遭い、弁護士費用特約が利用できたことから、後遺障害の認定サポートを含む損害賠償請求を当事務所に依頼されました。
①医師に面談の上、後遺障害診断書を作成していただきました。
②後遺障害の認定について、診断書の記載内容をチェック及び意見書の作成等のサポートを行い、第12級5号の後遺障害認定（事前認定）を受けることができました。
②後遺障害の認定後、示談交渉を行ったものの、損害額について双方の主張に大きな隔たりがあったため、裁判を提起し、裁判上の和解により解決しました。
| 当初の 提示金額 |
解決金額（和解案） | ||
|---|---|---|---|
| 人的 損害 |
治療費 | 117万9299円 | 117万9299円 |
| 入院雑費等 | 6万6768円 | 6万6768円 | |
| 通院交通費 | 2880円 | 2880円 | |
| 休業損害 | 24万5100円 | 84万1787円 | |
| 傷害慰謝料 | 65万4200円 | 184万円 | |
| 逸失利益 | 93万円 | 102万6275円 | |
| 後遺障害慰謝料 | 131万円 | 290万円 | |
| 後遺障害診断書代 | 0円 | 1万0500円 | |
| 小計 |
438万8247円
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786万7509円
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| 既払金 | -117万4269円 | -117万4269円 | |
| 和解調整金 | 0円 | 56万6760円 | |
| 賠償額（既払金を除く） |
321万3978円
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726万円
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①後遺障害認定のポイント
主治医は「許容範囲内での変形残存」との診断であり、後遺障害診断書の⑨体幹骨の変形の欄にも記載はありませんでしたが、提出の画像上、骨折後の著しい変形癒合が認められるとして、第12級5号の認定を受けることができました。医師の評価ではなく、レントゲン等の画像の内容が認定のポイントであり、変形癒合がある場合には、後遺障害の認定を行うことをお勧めします。
②過失割合のポイント
横断歩道を青信号で横断中の事故であり、過失がないことは明らかな事案でした。
③損害額のポイント
逸失利益については、後遺障害診断書の自覚症状の欄に「股関節屈曲時の恥骨部の痛み」との記載があり、一定の金額（102万6275円）の提示を受けることができましたが、「許容範囲内での変形残存」との主治医の診断内容が労働能力喪失率及び労働能力喪失期間の算定に影響を及ぼしたものと考えます。
